大川小の津波訴訟について

 こんばんは。

 

2つ目の記事からいきなり重い記事を書こうと思います。

 

10月26日、仙台地裁は大川小学校の津波訴訟に対する判決を出しました。

 

一応ニュースのリンク貼っておきますね

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000112-mai-soci

 

皆さんはこの判決に何を思うでしょうか?

結果的には遺族側の事実上の勝訴ということになりましたね。

 

私は不服です。

いろいろ理由があるのですが、やはり客観的に見て、おかしいと思うのと同時に学校側に対してとても理不尽な判決だと感じたからです。

正直に言うと遺族側の勝訴はともかく、もう少し損害賠償が減額されると思っていました。

 

 

私は被災者です。

県内の沿岸部に住んでいて、震災では自宅が半壊しましたが、津波は来ていません。

だからなんだと言うことですが、もちろん震災で苦しんだ方々を数多く見て来ました。

きっとその中にも県や自治体を訴えたいと思う人々がたくさんいると思います。

大川小の遺族の方々と同じように、愛する家族を亡くした人々がたくさんいます。

しかし、県や自治体を訴えたところで亡くなった方々は浮かばれるのでしょうか?

私はこの訴訟を最初に聞いてからそんなことばかりを考えていました。

 

 

1番の理由に挙げた客観的に見るということはそのことに近いです。

 

遺族の悲しみは遺族にしかわかりません。

しかし、責任を問われている教職員たちも津波で亡くなっていて、その方たちの遺族も深い悲しみを感じていることでしょう。

同じ遺族なのではないでしょうか?

 

また、未曾有の地震津波に対して予見しろという方が難しいのではないかと感じます。

 

私は大学生になってから復興支援ボランティアを続けてきました。

大川小にもその裏山にも行きました。

裏山と言っても、本当に上まで登らないと津波には飲み込まれてしまうそうです。

 

どんな人でも震災が起きた瞬間、パニックになったと思います。

いくら訓練をしたからと言って、そこで賢明な判断を求められるのも正直難しいのではないかと同情してしまう気持ちが強いです。

 

長くなりましたが、一被災者としてこの記事を書きました。

結局自分も主観が入ってしまった上での同情なので、こういう問題は本当に難しいですね。

 

改めて震災で亡くなった方々全てのご冥福をお祈りいたします。